けんとじのお薬案内所

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花粉症の目薬で値段の違いはなに?効果は?おすすめは?

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こんにちは!薬剤師のけんとじです。

自分も花粉症で目のかゆみとショボショボに悩まされています…

特に朝がつらいですね…

 

花粉症はモーニングアタックと言って朝に症状が強く出ることがあります。そのため、夜就寝前に服用するタイプの花粉症の薬もありますね。

 

さて今回は花粉症の目薬について記事にしたいと思います。

 

店頭でたまに聞かれるのが安い目薬と高いものの違いは何ですか?という質問です。

今回はその回答になるような記事にしていきたいと思います。それでは、行ってみましょう!

 

 

 

花粉症の目薬は大きく3つの価格帯に分けられる

 

冒頭でもお話ししたとおり、店頭に立っていると花粉症の目薬は3つに分けられます。

 

ドラッグストアの店頭で販売しているものは、大雑把に言うと価格帯で

 

・低価格帯:0~500円

・中価格帯:501~1000円

・高価格帯:1001円~

 

に分けられます。店頭で棚に並んでいる商品を見ていると結構値段が違うので、わからない方からするとなにが違うのだろうと思ってしまいますよね。

 

低価格帯の目薬の特徴

 

代表的なお薬としてはアルガードやサンテALなどでしょうか。

 

下の画像のアルガードなどは、安いときは300円台で販売されています。ドラッグストアオリジナルのPBなどでは200円台もみますね。

 

安くて手軽ですよね。

低価格帯の目薬のメリットと言えば、やはり「安さ」と「手軽さ」です。

 

成分的な特徴としては抗ヒスタミン薬や抗炎症薬、血管収縮剤を配合しています。

それぞれの作用は

 

・抗ヒスタミン薬:かゆみを改善。かゆみのもととなるヒスタミンの作用を抑える。

・抗炎症薬:目の炎症を改善。

・血管収縮剤:血管を収縮させて充血を改善。

 

です。

自分は抗炎症薬の一種であるグリチルリチン酸でいつも口の中が苦くなるので、グリチルリチン酸配合の目薬には手を出しません。目薬で口が苦くなった方はこれかもしれませんよ~ww

 

デメリットとしては上位価格のものと比べると持続時間が短く、頻繁に点眼が必要になることが多いです

 

これは後述するクロモグリク酸やプラノプロフェンが配合されていないためです

配合されている薬がアレルギー反応後の対処のものしか入っていないので、薬が切れてくるとすぐにかゆみが出ることが多いですね。

 

中価格帯の目薬の特徴

 

こちらの価格帯のものだとアルガードクールEXやエーゼットα、アイテクトなどがありますね。

 

こちらの価格帯の特徴はバランスタイプといったところでしょうか。この価格帯で十分な方もいますね。自分はダメですが…

 

先ほど書いたクロモグリク酸やプラノプロフェンのどちらかが入っていたり、低価格帯に配合されている薬を増量していたりします。

 

ここで、抗アレルギー薬とプラノプロフェンについてまとめたいと思います。この2成分が今回の記事のキードラッグになります。

 

クロモグリク酸(抗アレルギー成分)

アレルギー反応自体に働きかける成分。反応を抑えるので、これから起こるかゆみも抑えてくれ、効果が持続しやすい。

症状がなくても一定時間ごとに点眼することで反応を起きにくくすることができる。

 

プラノプロフェン(抗炎症成分)

炎症を抑える作用が比較的強い。病院でも処方される。処方箋の場合は0.1%の濃度だが、市販薬では0.05%となる。

妊娠中、授乳中、7歳未満の小児は使用不可。

 

自分はこのうちの一つでは物足りないので、高価格帯のものを使っています。

 

高価格帯の目薬の特徴

この価格帯になるとクロモグリク酸とプラノプロフェンを両方配合しているものが出てきます。

 

代表的な商品だとアルガードクリアブロックシリーズ(金のアルガード)、マイティアアイテクトアルピタットシリーズですね。

 

最上位のものだと店頭で2000円近くしてきます。内服薬も買ったら恐ろしい金額になりますね~

 

個人的に使っているのはマイティアアイテクトアルピタットです。

マイティアアイテクトアルピタットだとクロモグリク酸とプラノプロフェンが両方配合されています。内緒ですが、ネットでは激安で購入できますwww

 

 

 この上位のEXαは高くて手が出ませんww

違いは抗ヒスタミン薬が倍量で目を保湿し、保護する働きのあるコンドロイチンが追加で配合されています。ひどくてたまらない人は市販では最上位と判断できる商品となるので、選択の一つになりますね。

 

ちなみに最上位のマイティアアイテクトアルピタットEXαとアルガードクリアブロックZは有効成分は同処方となります。添加物や差し心地は変わってくるでしょう。

 

コンタクトの方はこちら

 

コンタクト装用時には今まで紹介した目薬は、適しません。

 

ハードコンタクトレンズはOKという記述もあると思いますが、記述があるのは昔のもので現代のO2ハードなどの小さな穴が開いたハードコンタクトレンズには不向きです。

 

コンタクト装用しながら使用するのであれば、下記のような専用の目薬を使いましょう。配合されているのは、抗ヒスタミン薬やグリチルリチン酸などです。

 

 

また、個人的におすすめなのは、コンタクトレンズ装用前とはずした後に、高価格帯の目薬を使用しておくのがおすすめです。ただし、コンタクト装用15分前の点眼となります。

 

理由はアレルギー反応を抑えつつ、しっかり炎症も抑えられるからです。ただ、一番いいのはシーズン中は眼鏡にすることですねww

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか?今回は花粉症の目薬を価格帯に分けてご紹介してきました。

 

キードラッグはクロモグリク酸とプラノプロフェンです。まずは箱の成分名のところを確認していただけると見つけられると思います。見てみてください。

 

価格帯によって使用してみると違いがわかると思います。効かないとつらいですがww

 

紹介した目薬以外にもたくさんの種類の目薬があります。ドラッグストアの店頭で聞いてみるのもおすすめです。

自分に合った目薬が見つけられるといいですね。

 

今回の記事が少しでも皆様の花粉症対策のご参考になれば幸いです。

では、また~